雨の匂いの原因は?ついに捉えられた「ペトリコール」って?

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今日は雨が降るような気がする…ほら、やっぱり降りはじめた。

雨が降るときに感じる、独特の匂い。どこか懐かしい香りに、落ち着いた気分になる方も多いのではないでしょうか。実は、雨の香りは意外と人気。雨の香りをテーマにした香水も出てているほどなのです。

ところで雨が降る前から感じるこの香り、一体どこからやってくるのでしょうか。

雨の匂いの原因は?

その答えのひとつは、1964年のNature、オーストラリアの鉱物学者Isabel Joy BearとR. G. Thomasの匂いに関する論文の中にありました。

雨の匂いの原因は、植物が分泌した油。雨の匂いは天から降ってくるものではなく、地面から湧き上がってくるものだったのです。

晴れて地面が乾いた日が続くと、植物は自分の身を守るために油を分泌します。油は岩石や土壌に付着して、雨が降ったときに流れ出す。これがあの独特な、雨の匂いの原因となっていたのです。

論文中で、雨の匂いは「ペトリコール」と定義されました。

なぜ雨のときだけ香るのか

晴れた日に分泌されている植物の油。なぜ晴れた日ではなく、雨が降る前に香るのでしょうか。

それは雨粒が地面にあたり、ペトルコールの成分を空気中に巻き上げていたから。

実際、地面にあたった雨粒が粒子になって飛散する様子は、ペトリコールが初めて論文に登場してから約50年後、2015年にマサチューセッツ工科大学が行った研究で捉えられました。

出典:Rainfall can release aerosols, high-speed video shows

まるでシャンパンの泡のように小さな粒子が空中に巻き上げられている様子が、ハイスピードカメラで捉えられています。

上昇していく小さな雨粒の粒子によって、地面にしみこんでいた植物の油が、私たちの鼻に運ばれていたのです。

雨の予感は鼻から感じる?

まだ雨が降っていなくても、なんとなく雨の匂いがする。これはペトリコールの粒子が風にのって運ばれてくるためといわれています。今いる場所で降っていなくても雨の匂いを感じて、雨の予感がするというわけです。

もしかしたら雨の予感は鼻から感じていたのかもしれませんね。

<参考>

Aerosol generation by raindrop impact on soil 

Rainfall can release aerosols, study finds | MIT News

Why you really CAN smell approaching storms: Raindrops release clouds of aerosols that are carried for miles on the wind

 

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